NIPPON DATA
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研究成果
1)血圧と循環器疾患リスクの関係:高血圧治療ガイドライン(2014年版)に引用
NIPPON DATA80の対象者を年齢別に収縮期血圧値レベルで分類し、19年の追跡期間中における循環器疾患死亡との関連を検討しました。収縮期血圧値が120mmHg未満の群と比較し、血圧値が上昇するほど循環器疾患死亡リスクは上昇しました。この関連は若年者から高齢者に至るまで同様でした。
2)血清コレステロール値と冠動脈疾患死亡リスク:健康日本21(第2次)、動脈硬化性疾患予防ガイドライン(2017年版)に引用
NIPPON DATA80の対象者を血清総コレステロール値で分類し、冠動脈疾患死亡との関連を検討しました。血清総コレステロール値が160mg/dL未満の群に比べ、260mg/dL以上の群でその後19年間の冠動脈疾患死亡リスクが3.8倍高いという結果でした。
3)国民の循環器疾患死亡リスクを予測するチャートの作成: 動脈硬化性疾患予防ガイドライン(2012年版) に引用
NIPPON DATA80にて、血圧・喫煙・血清総コレステロール・糖尿病・性別・年齢の6つの要因により、将来の循環器疾患死亡リスクを高い精度で予測できるNIPPON DATAリスク評価チャートを作成しました。6要因の組み合わせから「10年以内の死亡確率 (%)」の推定値を示しています。図3には男性における冠動脈疾患死亡のリスク評価チャートを示しています。